大雨や台風が近づいてくると、
「避難するときは何を持っていけばいい?」
「防災リュックには何を入れておけばいい?」
「水や食料はどれくらい必要?」
と迷うことがあります。
災害が迫ってから準備を始めると、必要なものを探しているうちに時間がなくなってしまうこともあります。
そのため、天気が落ち着いているときに、避難するときに持ち出すものと、自宅に備えておくものを分けて準備しておくことが大切です。
内閣府も、避難するときに「すぐに必要になるもの」「ないと困るもの」を考えて、非常持ち出し品を事前に準備することをすすめています。
まず「持ち出すもの」と「自宅に備えるもの」を分ける
防災用品を準備するときに迷いやすいのが、
「全部リュックに入れておけばいいの?」
ということです。
しかし、避難するときに持っていくものと、自宅で避難生活を送るための備蓄は分けて考えたほうが準備しやすくなります。
非常持ち出し品
避難するときに、すぐ持って出るものです。
例えば、
- 飲料水
- すぐ食べられる食品
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 常備薬
- 携帯トイレ
- タオル
- 雨具
- 着替え
- 貴重品
などがあります。
自宅の備蓄品
避難せず自宅で過ごす場合や、避難生活が長引いた場合に必要になるものです。
内閣府は、食料や飲料水について、最低3日分、できれば1週間分を日常的に更新しながら備えることをすすめています。
つまり、
防災リュック=避難するときに必要なもの
自宅の備蓄=その後の生活に必要なもの
と分けて考えると分かりやすくなります。
大雨や台風で避難するときの持ち物
ここからは、非常持ち出し袋に入れておきたいものを確認していきましょう。
1.飲料水
避難時に必要になる基本的なものの一つが水です。
ただし、水は重いため、避難時に大量の水を持ち出そうとすると負担になります。
非常持ち出し袋には無理なく持てる量を入れ、自宅には別に備蓄しておくという考え方ができます。
自宅での備蓄については、内閣府が1人1日3Lを目安として紹介しています。
2.すぐ食べられる食品
避難時には、調理を必要としない食品が便利です。
例えば、
- 栄養補助食品
- ビスケット
- チョコレート
- レトルト食品
- 缶詰
- 飲料ゼリー
などがあります。
ただし、食品を大量に入れるとリュックが重くなります。
避難時に持ち出す食品と、自宅に備蓄する食品を分けて準備しましょう。
3.懐中電灯・ライト
大雨や台風では停電する可能性があります。
特に夜間に避難する場合、足元を照らすライトは重要です。
スマートフォンにもライト機能がありますが、それだけに頼るのではなく、懐中電灯などを準備しておくと安心です。
予備の電池も一緒に確認しておきましょう。
4.スマートフォンとモバイルバッテリー
スマートフォンは、家族との連絡や気象情報、防災情報などを確認するためにも役立ちます。
台風や大雨が予想されるときは、早めに充電しておきましょう。
モバイルバッテリーを用意しておく場合は、普段から充電状態を確認しておくことも大切です。
5.常備薬・お薬手帳
普段から薬を服用している人にとって、常備薬は特に重要です。
例えば、
- 毎日飲んでいる薬
- 必要な医療用品
- お薬手帳
- メガネ
- コンタクト用品
- 入れ歯
- 補聴器
などがあります。
防災用品は「一般的に必要なもの」だけでなく、自分にとって、なくなると困るものを考えて準備することが大切です。
内閣府も、常備薬や入れ歯、補聴器など、家族それぞれに必要なものを考えて準備することをすすめています。
6.携帯トイレ
災害時には、断水などによって普段どおりトイレを使用できなくなる場合があります。
そのため、携帯トイレを準備しておくと安心です。
非常持ち出し袋だけでなく、自宅の備蓄としても確認しておきたい用品です。
7.雨具
大雨の中で避難する場合には、雨具も必要になります。
傘だけでなく、
- レインコート
- ポンチョ
- レインウェア
など、両手を使いやすいものも選択肢になります。
特にリュックを背負って移動する場合は、傘よりもレインウェアのほうが動きやすいことがあります。
ただし、雨や風が強くなってから無理に屋外へ出るのは危険な場合があります。
避難は持ち物だけでなく、早めの判断も大切です。
8.タオル・着替え
雨の中を移動すると、衣類が濡れることがあります。
タオルや着替えを少し準備しておくと便利です。
特に、
- タオル
- 靴下
- 下着
- 薄手の着替え
など、かさばりにくいものから準備しておくとよいでしょう。
9.ウェットティッシュ・ティッシュ
避難先では、いつでも水を自由に使えるとは限りません。
ウェットティッシュやティッシュは、
- 手を拭く
- 顔を拭く
- 身の回りをきれいにする
といった場面で役立ちます。
10.貴重品・身分証明書
避難するときには、貴重品も忘れないようにしましょう。
例えば、
- 現金
- 身分証明書
- 必要なカード類
- 家や車の鍵
- 必要な連絡先
などです。
ただし、何を持ち出す必要があるかは家庭によって異なります。
「避難するときに、これがないと困る」
というものを事前に考えておきましょう。
子どもがいる家庭は専用の準備も
子どもがいる家庭では、大人だけの防災用品では足りないことがあります。
例えば、
- 子どもの飲み物
- 食べ慣れた食品
- おむつ
- おしりふき
- 着替え
- ミルク
- 哺乳瓶
- 子ども用の薬
- 母子手帳
- 小さなおもちゃ
などです。
特に、普段から使っているものの中から、
「これがないと子どもが困るもの」
を考えておくと準備しやすくなります。
高齢者がいる家庭は「持ち物」以外も確認
高齢者がいる家庭では、持ち物だけでなく避難に必要な時間も考えておきましょう。
例えば、
- 常備薬
- メガネ
- 入れ歯
- 補聴器
- 歩行を補助するもの
- 着替え
などを確認します。
また、避難に時間がかかる場合は、天候が悪化してからではなく、早めに行動できるよう家族で話し合っておくことが大切です。
政府広報では、警戒レベル3で高齢者等が危険な場所から避難し、警戒レベル4では危険な場所にいる人は全員避難することが示されています。
ペットがいる家庭も事前に準備
ペットと暮らしている場合は、ペットについても事前に考えておきましょう。
例えば、
- ペットフード
- 飲み水
- リード
- キャリーケース
- トイレ用品
- 薬
- 飼い主の連絡先が分かるもの
などです。
避難先でペットをどう扱うかについては自治体や避難所によって異なるため、普段から確認しておくと安心です。
非常持ち出し袋は「すぐ持てる場所」に置く
せっかく防災リュックを準備していても、押し入れの奥にしまっていると、いざというときに取り出すのに時間がかかります。
玄関付近や寝室など、すぐに持ち出せる場所を家族で決めておきましょう。
内閣府も、非常持ち出し品はリュックなどに入れて事前に準備し、避難時に持ち出せるようにしておくことをすすめています。
家族全員が、
「防災リュックはここにある」
と分かっている状態にしておくことも大切です。
防災リュックは重くしすぎない
防災用品は、
「念のため、これも入れておこう」
と増えていきがちです。
しかし、避難するときにリュックが重すぎると移動の負担になります。
内閣府の資料でも、非常持ち出し品は背負って避難できるよう、個人に合わせて重さを調整することが示されています。
「何でも入れる」のではなく、
避難するときに本当に必要なものを優先する
ことを意識しましょう。
防災用品を選ぶなら「普段も使えるもの」を
防災用品を購入するときは、防災専用品だけにこだわる必要はありません。
例えば、
- モバイルバッテリー
- 懐中電灯
- レインウェア
- 保存食品
- ウェットティッシュ
- 携帯トイレ
- リュック
など、普段の生活でも使えるものがあります。
普段から使いながら、使った分を買い足していく方法なら、期限切れや買い忘れにも気づきやすくなります。
内閣府も、普段使う食品や生活用品を少し多めに用意し、古いものから使って買い足す「ローリングストック」を紹介しています。
大雨や台風が近づいてから準備しない
防災用品を準備するタイミングも重要です。
台風が近づいてから、
「防災リュックを作ろう」
「電池を買ってこよう」
「避難場所を調べよう」
とすると、天候が悪化している可能性があります。
普段のうちに、
- ハザードマップ
- 避難場所
- 避難経路
- 家族との連絡方法
- 防災リュック
- 自宅の備蓄
を確認しておきましょう。
「いつ避難するか」も持ち物と一緒に確認
大雨や台風への備えでは、持ち物だけを準備しても十分ではありません。
重要なのが、いつ避難するかをあらかじめ知っておくことです。
政府広報では、警戒レベル3は「高齢者等避難」、警戒レベル4は「危険な場所から全員避難」とされています。
ただし、実際の避難行動は自宅周辺の災害リスクや自治体からの情報などを確認して判断する必要があります。
気象庁では、台風情報や気象警報・注意報、大雨・洪水警報の危険度分布などの防災気象情報を提供しています。
防災グッズを探すときは「必要なもの」から考える
防災用品は種類が多いため、先に商品を探すのではなく、
「自分の家庭には何が必要なのか」
を考えてから選ぶことが大切です。
例えば、
一人暮らし
→ 水・ライト・充電用品・携帯トイレ・常備薬など
子どもがいる家庭
→ 子どもの食品・おむつ・着替えなど
高齢者がいる家庭
→ 薬・メガネ・補聴器・入れ歯など
というように、家庭によって必要なものは変わります。
防災用品をまとめて探す場合は、必要なものを確認してから選ぶようにしましょう。
大雨や台風が来る前に、家族で一度確認しておこう
防災対策というと、たくさんの防災グッズをそろえることを考えてしまいます。
しかし、本当に大切なのは、
「避難するときに何が必要なのか」
「どこへ避難するのか」
「いつ避難するのか」
を事前に考えておくことです。
防災リュックを一つ作っただけで終わりにせず、家族構成や季節に合わせて中身を見直してみましょう。
大雨のとき避難するタイミングは?警戒レベルとキキクルの見方を解説
まとめ
大雨や台風に備えるときは、避難時に持ち出すものと、自宅に備蓄しておくものを分けて考えることが大切です。
非常持ち出し袋には、
- 飲料水
- 食品
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 常備薬
- 携帯トイレ
- 雨具
- タオル・着替え
- ウェットティッシュ
- 貴重品
などを準備しておきましょう。
さらに、子ども、高齢者、ペットなど、家庭によって必要なものは変わります。
そして、防災では持ち物だけでなく、
ハザードマップ・避難場所・避難経路・避難するタイミング
を事前に確認しておくことも重要です。
大雨や台風が近づいてから慌てて準備するのではなく、天気が落ち着いているときに家族で一度確認しておきましょう。
FAQ
Q. 大雨や台風で避難するとき、何を持っていけばいいですか?
飲料水、食品、懐中電灯、充電用品、常備薬、携帯トイレ、雨具、タオル、着替え、貴重品など、避難後すぐに必要になるものを優先しましょう。
Q. 非常持ち出し袋に食料をたくさん入れたほうがいいですか?
大量に入れるとリュックが重くなります。
避難するときに持ち出す食品と、自宅に備蓄しておく食品を分けて考えると準備しやすくなります。
Q. 防災用品はどのくらい準備すればいいですか?
家庭によって必要な量は異なります。
自宅の備蓄については、内閣府が食料や飲料水を最低3日分、できれば1週間分備えることをすすめています。
Q. 台風が来てから避難しても大丈夫ですか?
雨や風が強くなってからの避難は危険になる場合があります。
自治体からの避難情報や気象情報、自宅周辺の災害リスクを確認し、早めに行動できるよう事前に準備しておきましょう。
Q. 高齢者がいる家庭では何を準備すればいいですか?
常備薬、メガネ、入れ歯、補聴器など、その人にとって「ないと困るもの」を優先して準備しましょう。
また、避難に時間がかかる場合は、早めに避難できるよう家族で確認しておくことが大切です。
Q. 非常持ち出し袋はどこに置けばいいですか?
玄関付近や寝室など、すぐに持ち出せる場所がおすすめです。
家族全員が置き場所を知っている状態にしておきましょう。
Q. 防災リュックは一度準備したらそのままでいいですか?
定期的に中身を確認しましょう。
食品や電池の期限だけでなく、薬や子どもの年齢などによって必要なものも変わります。
季節の変わり目などに見直す習慣を作るとよいでしょう。

