秋になると、スーパーで柿を買ったり、家族や知人からたくさんもらったりすることがあります。
そんなときに困るのが、「この柿は冷蔵庫に入れたほうがいい?」「まだ硬いけど冷蔵して大丈夫?」「柔らかくなった柿はどうすればいい?」という保存方法ではないでしょうか。
柿は、まだ硬いものと、食べ頃になったもの、かなり柔らかくなったものでは、扱い方を少し変えたほうが便利です。
この記事では、柿をただ冷蔵庫に入れるのではなく、今の柿の状態を見て保存方法を選ぶという考え方で、常温・冷蔵・冷凍それぞれの方法を紹介します。
まずは柿の硬さを確認しましょう
柿を保存するとき、最初に確認したいのが「今どのくらい熟しているか」です。
まだ硬く、すぐには食べない柿
触ってみて全体にしっかり硬さがある場合は、すぐに冷凍する必要はありません。
直射日光を避けた、涼しい場所で保存し、食べたい硬さになったら食べる方法があります。
ただし、柿は時間が経つと柔らかくなっていくため、「まだ硬いから大丈夫」と何日も放置するのはおすすめできません。
特に気温や柿の状態によって変化するので、毎日一度は硬さを確認すると安心です。
少し柔らかくなってきた柿は冷蔵庫へ
「買ったときより少し柔らかくなってきた」「もう少し硬さを保ちたい」という場合は、冷蔵保存が便利です。
JAあいち経済連でも、柿は冷暗所で保存し、短期間であれば冷蔵庫に入れてよいとしています。(JAあいち)
さらに、柿の追熟を抑えたい場合には、ヘタの部分を利用した保存方法があります。
ヘタを利用して冷蔵する方法
柿のヘタの大きさに合わせてティッシュペーパーなどを折り、水を含ませます。
それをヘタの部分に当て、実の部分に濡れたティッシュが触れないようにしてから、ラップや保存袋などで覆います。
その状態で、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室へ入れます。
JA遠州中央でも、ヘタを湿らせて覆い、ヘタを下にして野菜室に保存する方法が紹介されています。(JA遠州中央)
ここで大切なのは、濡れた部分を実に直接触れさせないことです。
また、この方法をしたからといって永久に保存できるわけではありません。
「冷蔵庫に入れたから安心」ではなく、保存中も柿の硬さや状態を確認しながら、早めに食べるようにしましょう。
すぐ食べるなら常温保存でもOK
まだ硬く、近いうちに食べる予定の柿なら、冷暗所で常温保存する方法もあります。
ただし、常温では時間とともに柔らかくなっていきます。
そのため、
「硬めの柿が好きなのに、気付いたら柔らかくなっていた」
ということもあります。
常温保存をする場合は、置きっぱなしにするのではなく、毎日触って硬さを確認するのがおすすめです。
柿をたくさんもらったときは「全部冷蔵」より状態分け
家庭でよくあるのが、「柿を一度にたくさんもらった」というケースです。
例えば10個もらったとして、全部を同じように保存する必要はありません。
硬いものは食べる順番を決めて常温で置き、少し柔らかくなったものは冷蔵へ。
さらに、すでにかなり柔らかくなっていて数日以内に食べきれそうにないものは、冷凍するというように、柿の状態によって分けると無駄にしにくくなります。
これは「柿は○日保存できる」と日数だけを見るよりも、家庭では使いやすい方法です。
楽天市場で柿の保存に使いやすい冷凍保存袋を探す柿を冷凍保存する方法
「もう食べ頃を過ぎそうだけど、今日明日では食べきれない」という場合には、冷凍保存という方法があります。
農林水産省でも、熟した柿がたくさんある場合は、食べやすい大きさに切って冷凍する方法を紹介しています。かなり柔らかくなった柿は、そのまま冷凍することもできます。(農林水産省)
冷凍する前に
まだ硬い柿を「とりあえず冷凍しておこう」とするより、食べ頃になった柿を食べきれないときの保存方法として冷凍を使うと考えると分かりやすいでしょう。
皮をむき、食べやすい大きさに切って冷凍用保存袋へ入れます。
できるだけ空気を抜いて袋を閉じ、冷凍庫へ入れます。
柔らかくなりすぎて包丁で切りにくい場合は、無理に切らず、そのまま冷凍する方法もあります。
冷凍した柿はどう食べる?
冷凍した柿は、完全に解凍してから食べるだけではありません。
半解凍くらいにすると、シャーベットのような食感で食べることができます。
農林水産省でも、熟した柿を冷凍してシャーベット風に食べる方法が紹介されています。
「柔らかくなりすぎて、そのままでは食べにくい」という柿も、冷凍すると別の楽しみ方ができます。
柿の保存で迷ったら、この順番で考える
柿の保存方法で迷ったら、保存期間だけを考えるのではなく、まず今の状態を確認してみましょう。
硬い柿
近いうちに食べるなら、涼しい場所で様子を見る。
もっと先まで硬さを保ちたいなら、冷蔵保存を検討する。
少し柔らかくなってきた柿
食べ頃を逃したくないなら、冷蔵庫の野菜室へ。
ヘタを利用した保存方法もあります。
かなり柔らかくなった柿
すぐ食べられないなら、冷凍保存を検討する。
冷凍後は半解凍でシャーベット風に食べるのもおすすめです。
柿を保存するときに注意したいこと
保存期間は、柿の品種、収穫時期、購入時の状態、保存環境などによって変わります。
そのため、「冷蔵なら必ず○日」「常温なら必ず○日」と決めつけるのは避けたほうがよいでしょう。
農林水産省も、食品の保存については適した保存方法を選ぶことが大切だとしています。
また、見た目やにおいなどに異常がある場合は、無理に食べないようにしてください。
柿を無駄にしないためには「食べる順番」を決める
柿を何個も保存するときにおすすめなのが、食べる順番を決めておくことです。
例えば、
「今日は柔らかい柿」
「明日は少し硬い柿」
「硬いものは数日後」
というように、状態を見ながら食べていきます。
全部を冷蔵庫に入れて安心するより、今食べる柿・数日後に食べる柿・冷凍する柿に分けるほうが、結果的に柿を無駄にしにくくなります。
秋にせっかく手に入れた柿ですから、硬さの変化も楽しみながら、おいしい時期に食べてみてください。
まとめ
柿は、今の硬さによって保存方法を変えると扱いやすくなります。
まだ硬く、近いうちに食べるなら冷暗所で様子を見る。
少し柔らかくなってきたら、冷蔵庫の野菜室へ。
かなり柔らかくなって食べきれない場合は、冷凍保存を検討する。
特にたくさん柿をもらった場合は、全部を同じ方法で保存するのではなく、硬さを見て食べる順番を決めるのがポイントです。
「柿は冷蔵?常温?冷凍?」と迷ったときは、まず柿を触って、今の状態を確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 柿は冷蔵庫で保存できますか?
はい。短期間の保存であれば冷蔵庫で保存できます。特に、柔らかくなってきた柿を食べ頃の状態で保ちたい場合に便利です。
Q. 柿は常温で保存できますか?
はい。まだ硬い柿を近いうちに食べる場合は、直射日光を避けた涼しい場所で保存できます。ただし、時間とともに柔らかくなるので、状態を確認しましょう。
Q. 柿は冷凍できますか?
できます。熟した柿を食べきれない場合は、皮をむいて切り分けて冷凍したり、かなり柔らかい場合はそのまま冷凍したりできます。
Q. 冷凍した柿はどう食べればいいですか?
半解凍にするとシャーベットのような食感で食べられます。完全に柔らかくなるまで解凍するだけでなく、少し凍った状態を楽しむ方法もあります。
Q. 柿を長く保存する一番のポイントは何ですか?
「何日保存できるか」だけで考えるのではなく、柿の硬さを確認して、食べる順番を決めることです。硬いもの、食べ頃のもの、柔らかいものを分けると、無駄にしにくくなります。

